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お菓子を通じ心あたたまる時間を 支援は私たちにも喜びに
株式会社プレジィール(東京都)
2026年5月1日 掲載
株式会社プレジィール(東京本社:東京都千代田区)は、1907年に製粉・製麺業として創業し、1986年からは洋菓子の製造・販売を手がける。現在、ニューヨークのモダンさをイメージした「グラマシーニューヨーク」や架空の少女オードリーが摘んだ苺をイメージした「オードリー」など、様々なオリジナルブランドを持つほか、全国に約40の直営店を展開している。
「当社は、食を通して特別な時間を提供してきました」とマーケティングを統括する小林正典常務取締役は話す。

小林正典常務取締役
収益を社会に還元… こどものために
近年はアジアを中心とした観光客からの需要も急増。経営規模が拡大し、知名度も向上したのに合わせ、収益を社会へ還元していこうという機運が高まり、それが2023年にミッションステートメント「人が人を想う気持ちに寄り添い、世界中に、心あたたまる時間を創り出す」として明文化された。「その時点から社会貢献活動に一層、力を入れるようになりました」と小林常務は話す。
特に力を注いでいるのがこどもたちへの支援。「こどものために何かしたい」という安井元浩代表取締役社長の思いが起点になっているという。パティシエがこどもに人気の職業であることや、こども時代に「心あたたまる時間」を持つ経験が、その後の人格形成にポジティブな影響を与えるという考えから、こども支援に注目した。
キッザニア東京でパティシエ体験の場を提供
そこでまず考えたのが、キッザニア東京のチケットを寄付することだった。
プレジィールは2023年7月、こどもの職業・社会体験施設キッザニア東京に、洋菓子作りの楽しさを体験できるパティスリーショップを出展。こどもたちは淡いグレーのコックコートに着替えてパティシエの仕事やお菓子について学び、「オードリー」ブランドの人気菓子「グレイシア」を手作りする。ひとつは自分で食べ、もうひとつはイラスト入りのギフトボックスに入れて大切な人にプレゼントする。このプログラムは、「心あたたまる時間」を共有する喜びを体験してほしいという思いから生まれたという。
そして、その体験をより多くのこどもたちに提供したいと考え、キッザニア東京の入場チケット100枚を寄付することを企画した。
社内で検討し情報を集めたところ、こども家庭庁などが推進する「こどもの未来応援国民運動」を知った。同国民運動の「マッチングネットワーク推進協議会」を通じてこども支援に取り組む支援団体から希望を募り、キッザニア東京の入場チケット100枚をこどもたちに届けた。
以来プレジィールは毎年、キッザニア東京のチケット100枚を、こども支援を行っている団体を通じてこどもたちに贈っている。「生まれ育った家庭や様々な事情から、必要な教育や経験の難しいこどもたちをサポートするのが目的」と小林常務は話す。

キッザニア東京の「パティスリーショップ」パビリオンでは、パティシエ体験ができる(プレジィール提供)
国民運動を通し、ハンカチ・お菓子セットを寄贈
同じく2023年のクリスマスには、こどもたちへのプレゼントを贈り始めた。
マッチングネットワーク推進協議会を活用して希望を募り、全国18か所の団体を通じてオードリーブランドの特製ハンカチとお菓子の詰め合わせ計13800セットを寄贈することができた。「国民運動に参加することで、支援先とのマッチングがスムーズに行え、企業としての社会的な信頼性の向上にもつながったと思います」と小林常務は振り返る。

「AUDREY」の特製ハンカチとお菓子(プレジィール提供)
こどもたちの喜ぶ姿が社員のモチベーションに
「プレジィール」とはフランス語の「plaisir」で、「喜び」という意味。その意味で「喜び」を与えるのが仕事だが、こどもたちの支援を通じて社員も「喜び」をもらっているという。「贈ったお菓子をクリスマス会で楽しんでいる様子を写真付きの手紙で送っていただいたりして、それこそ『喜び』がダイレクトに伝わってくる貴重な機会になっており、精魂込めてお菓子を作っている社員たちのモチベーションになっている」と小林常務取締役は話す。「企業としての成長に加え、社会の一員としての成長も遂げていかなければならない。こども家庭庁と連携を足がかりに、こどもたちを支援する輪をさらに広げていきたいですね」。

2023年9月14日、こども家庭庁を訪問。吉住啓作こども家庭庁支援局長(当時)に目録を贈呈し、会談する様子
(2026年1月29日取材)